西宮神社二日えびす大祭開門福男、福女神事
<神事の概要>
この神事は総本社西宮神社(兵庫県西宮市)では永正17年(1520年)のころから年の初めに本年の五穀豊穣、商売繁盛を占う、御狩神事(みかりしんじ)を斎行していた。
今でも宵えびす祭の1月9日の深夜12時に神社の全ての門を閉じていごもりを行い神意を得て10日午前4時に10日えびす大祭を厳収した後、午前6時に大太鼓の合図に表大門を開き参拝者を受け入れています。これは「開門神事福男選び」として全国的に有名で、表大門の外で待っていた参拝者は、1番福を目指して230m離れた本殿へ「走り参り」をする。因みに、2017年の開門前人数は5,000人に達するほどの人気ぶり。
三重町西宮神社も総本社の10日えびす祭に教い、2日えびす祭開門神事のみ斎行してはどうかとの打診があり平成26年より執り行うことになり今年で5年目とのこと。
1月2日(火)8時~8時半受付
スタートからゴールの本殿までの走るコースは次の通りで、
スタートは神社入口付近の直線コース
最初の階段を登り
2つ目の階段を登り
階段を登って直ぐ右側の大鳥居をくぐり
本殿の前がゴール
大太鼓の合図でスタートする
先ずは男性グループが福男を目指してスタート。
スタート後、最初の階段を登りきり福男を目指す参拝者達
ゴール直前のシーン
次に女性グループが福女を目指してスタート。
女性1位のゴールシーン。ぶっちぎりでの1位!
今回はTOSテレビの取材が入っていて神事の一部始終を取材していた。
この模様は1月4日夕方の番組で放映される(かも)予定。
今年の福男となった竹尾和哉さんがテレビカメラの前でインタビューを受ける。
今年1番福を仕留めた竹尾さんは、何と三連覇を達成したとのこと。
大分市坂ノ市在住の32歳で三重町市場が故郷。普段はサッカーをやって足を鍛えているとのこと。今年も福男になれてこの1年が楽しみだと語っていた。
続いて、福女の梶尾直子さんがテレビカメラの前でインタビューを受ける。
梶尾さんは福岡市在住で32歳、やはり三重町市場が故郷。昨年7月に東京出身の彼氏と結婚し12月に大分市で挙式をあげたばかりの新婚さん。今回はご主人と2人で里帰り中に参加し晴れて福女を仕留めて満面の笑みを浮かべていた。
その後、本殿で福男、福女の証と副賞の授与式が行われ、宮司さんによる祝詞とご神酒が参加者全員に振舞われて神事を終了。参加者全員に参加賞が配られていた。
尚、福男、福女の名前は1年中本殿に掲示されて神様に見守られるとの御利益があるとのこと。
1番福の証を手に喜びの竹尾和哉さん。
来年は4連覇を目指すと今から決意を語ってくれました。
福女を仕留めてご主人と共に喜ぶ梶尾直子さん。
ご主人は福男を逃したが来年も挑戦すると決意表明。
溌剌とした二人のの笑顔が何とも眩しかった。
今年の参加者は男性13名、女性3名。過去もこの程度の参加者と云うことで、いまひとつ盛り上がりに欠けるのが悩みと主催者は語っている。
正月早々に自分の健脚で福を呼び寄せることが出来る貴重な神事に参加者が少ないのは、氏子を含めてまだまだ認知されていないのがその要因と思われるので、このレポートを読んで知って頂き来年は多くの方に参加して頂きたいと思います。
野尻和寛(記)